第509話いじる

「待ってたのね、私のこと!」

アクセルが入ってきてカリスタの姿を見ても、少しも驚かなかった。

それは問いではなく断言だった――彼は彼女を知り尽くしている、という口ぶり。

だが、その不必要なまでに冷えた態度は、まるで冷水を頭から浴びせられたようで。

さっき押し殺したばかりの悔しさが、また一気に胸の奥からせり上がってきた。

カリスタは勢いよく立ち上がり、目の縁を赤くして叫んだ。「アクセル、私はあなたのために、どれだけ酷いことをしてきたと思ってるの? なのに、どうしてまだこんな扱いをするの。私たちの関係を裏切ってる。あんな、あなたの役に立ちもしない単純な小娘のために、本気で私を傷つけるつも...

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